がん患者の治療やがん医療の発展に少しでも貢献したいという思いで、がんセンターでの看護師勤務を希望する方もいるでしょう。がんセンターで働くためには、前もって身につけておくべきスキルや心構えがいくつかあります。
がんセンターで働く看護師の仕事内容は、一般的な病院の看護師よりも多岐に渡ります。
治療補助や患者への投薬、副作用への対処などの医療的行為はもちろんのこと、患者やその家族に対する心理的ケアを行うのもがんセンターの看護師の仕事です。がん治療に対して、患者も家族も前向きな気持ちを持ってもらうことが、医療をスムーズに提供するためにも欠かせません。心理的ケアをいかに上手に行えるかが看護師としての腕の見せ所にもなります。
そのため、がんに関する専門的な知識を深めることも重要ですが、親身に人に寄り添える包容力やコミュニケーション力も求められます。患者に安心してもらえる、信頼のおける存在となることががんセンターで働く看護師にとっては何よりも大切なスキルです。ともに寄り添い、悲しい気持ちを共有しながらも看護のために気持ちを切り替えて仕事に集中できる人は特に向いているといえるでしょう。
患者に寄り添いサポートするのは、慣れない方にとっては最初は難しいかもしれません。
ですが、患者を助けてあげたいという気持ちを胸に日々働いていれば、自ずと患者やその家族に対する接し方が分かってきます。誰かの大切な人生に携わっているという責任感を持って仕事に臨みましょう。